まんなかまねじめんと/a>

まんなかまねじめんと

はみ出し者の黒い羊さんでも生きられるよ。絶対、だいじょうぶだよ。

【適応障害】希死念慮という悪魔くん【暗い話注意】

 

 

 

f:id:zerounisan:20191118134232p:plain

 

  

こんにちは、黒羊メイです。

私は、小学校低学年の時から「希死念慮(きしねんりょ)」という悪魔くんを飼っています。

 

うつ病の方によく現れる症状のようですが、私は心療内科に行くのも今回が初めてだったので、病気で持っていたものかどうかはわかりません。

 

そんな、「希死念慮」について、今日は語ってみたいと思います。 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

そもそも「希死念慮」とは? 

 

まずは「希死念慮」と言う言葉の意味について解説します。

 

 

希死念慮とは、自らの死を願うこと。程度の強弱は幅広く、「消えてしまいたい」「ずっと眠っていたい」など、死を意識する心理状態です。

 

 

漠然と「自分の存在が消える」ことについて考えている状態で、具体的に「どう死のうか」と考える場合は「自殺願望」や「自殺念慮」と言われることもあるそう。

 

 

そのため、「希死念慮」がすぐに自殺に直結する訳ではないみたいです。

 

 

辛くなると心を支配する悪魔 「希死念慮

 

私は、前述の通り小学校低学年の頃から悪魔くんと生きてきました。

 

 

その頃、母が再婚し妹が生まれ義父が妹ばかりを可愛がっていた状況や、「お姉ちゃんなんだから我慢しなさい」と言われることや、些細なことで怒り叫ぶ母の存在に、畏怖や見捨てられ不安などがあったと思います。

 

 

私は当時一軒家の二階に自室を設けていたのですが、よく窓を開けて身を乗り出しては、「ここから落ちたら、どうなるんだろう」とか、「いなくなりたい。この家に子供は妹だけがいればいいんだ」などと考えていました。

 

 

そんな私の弱い心に、悪魔くんは取り憑いてしまったのでしょう。

 

 

そもそも私はその頃から、「一年後の未来が分からないから、死んでしまうのかもしれない」とか、「●年生になる予想ができないからその前に死ぬんだ」なんて考えている変わった子供でした。

 

 

以降、同級生にいじめられたり、思春期特有の憂鬱時期、留学した時、帰国して就職した時など、様々な場面でこの「希死念慮」と戦ってきました。

 

 

 本当は生きたいのかな、と思った瞬間

 

最近も、この悪魔が私を支配しようとしていた瞬間があります。

 

それは、休職を決意してうつ病の母に念の為報告をした電話中の出来事でした。

 

 

母には、「会社が合わない」という類のことはあらかじめ伝えていましたが、それにより心労をかけてしまっていたらしく、本人の口からは「その話を聞いてから泣いてばかり」「仕事も行けなくて休んでる」と言われ、

 

(ああ、言わなきゃよかったなあ・・・)と思って、私の心もうつの方向に引きずられつつ、なんとか話を聞いていたのですが、

 

次の瞬間、耳を疑う言葉が聞こえてきます。

 

 

 

「ZEROちゃん、400万借りてくれない?」

 

 

 

その瞬間、頭が真っ白になりました。

 

 

どうやら、母のうつ症状が酷く仕事ができない期間や、去年人工関節にした時のリハビリ期間の生活費、学生の妹への援助などで多数借金を抱えており、もうこれ以上借りることも返すこともできなくなったとのこと。

 

私が400万を借り、その分で一括返済して、その1本だけで返済したいというもの。

 

今の借金の債務整理や、自己破産について打診しましたが、NOしか言ってくれません。

 

 

私は過去に一度親の借金を肩代わりし、300万を10年かけて今年返済し終わったところでした。

 

その後電話が切れるまでは、泣くのを我慢するのに必死で相槌も打てませんでした。

 

 

電話が終わった瞬間、一気に感情がこみ上げてきて私は叫ぶように泣きました。

 

 

その時、あの悪魔くんが私に囁くのです。

 

 

 

「もう疲れたろう、この世界から逃げよう」

 

「消えてしまえば楽になれる」

 

「お前が借金して、そのまま消えてしまえば平和だぜ!母親も借金なくなってハッピーだろ」

 

 

 

泣き叫びながら、私は必死に抵抗していました。

 

 

 

(消えたい)

 

(でも生きていたら楽しいこと、あるかな?)

 

(もう疲れた)

 

(大好きな猫を見れなくなる)

 

(何も考えたくない)

 

(母親を見捨てるわけには・・・)

 

 

 

数時間ほど、落ち着いては泣いてを繰り返し疲れ果てた私の脳は、生も死もない、無になっていました。

何も考えられなくなっていたのです。現実逃避ですね。

 

 

何か、解決策はないか・・・調べなきゃいけない気もするけど、頭が動かない。体が、指が動かない。

 

 

今になって思えば、あれは「死への抵抗」であり、「生きるための脳の本能」だったのかもしれません。

本当は生きたいんだな、と身をもって実感したのでした。

 

 

 

 

※ちなみにこの借金問題については、親族にも相談し「母自身でなんとかしてもらう」ことで一旦決着がついています。(実は結構散財しているのも見えていたため)

 

しかし、うつ病の母が自殺してしまわないかや、おかしな行動を取ることがないか、という心配と「母を見捨てた自分」という状況に今も苦しんでいます。

 

 

希死念慮をもっている方へ

私のように、昔から「希死念慮」という名の悪魔くんを飼っている方はきっと、真面目で、完璧主義で、頑固で、人になかなか頼れない方なのではないでしょうか。

 

 

誰にも相談できず、自己完結しようとして心に取り憑かれてしまう。

 

考えすぎて、疲れ切ってしまう。答えの出ない思考を投げ出したくなる、そんな感じで。

 

 

私は、この悪魔くんは「一度取り憑かれたら死ぬまで一緒」だと考えています。

 

 

だって、幸せな時だってたまに頭を出してくるので。

 

 

 

じゃあ、もううまいこと共存していくしかないのかな?なんて思います。

 

なので、辛くなって消えたくなったら、(お、出たな悪魔くん)と、心のどこかで思っているだけでもちょっと違うのかなって思います。

 

 

 

私もコントロールはできないわ、勝手に頭だしてくるわな悪魔くんに手も心も焼いていますが、なんとか生きています。

 

 

でも、この気持ちが「具体的に計画性を持ったもの」に変わってきた場合は、早急に病院へ行きましょう。

遺書を書く、身辺整理をする、薬や道具を購入しだす。

 

 

そうなったら本能のストッパーも壊れている証拠です。

 

 

 

そして、私と同じように幼少期から悪魔くんを飼っている方がいれば、上手な調教の仕方を教えて欲しいです笑